Azure Dedicated Hosts

このエントリは、2019/08/13現在の情報に基づくものであり、将来の機能追加や廃止に伴って記載内容との乖離が発生する可能性があります。

Dedicated hosts(専用ホスト)とは

サーバー単位でホストを専有し、その上でWindowsやLinuxのVMを稼働できるサービスで、IaaSとして提供されており、現在Previewである。基盤のサーバーが他テナントのVMが稼働するサーバーと物理的に分離しているので、

  • 法令や規則でサーバー筐体の物理的な分離が必要
  • Noisy Neighborに悩まされたくない
  • プラットフォームのメンテナンス時間を選択したい(メンテナンスウィンドウの選択)
  • WindowsとSQL Serverのライセンスを持ち込みたい

といった要求がある利用者だけでなく、(もちろんお財布との相談が大前提ではあるが)

  • サーバーの種類を選択したい
  • CPUのブランドや機能を選択したい

という要求を持つ利用者にも適している可能性があるサービスである。

価格は以下のサイトから算定できる。

Azure Dedicated Host pricing
https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/virtual-machines/dedicated-host/

なお、以下の引用文にある通り、課金はホストに対してであり、VMに対する課金ではないことに注意。VM上で利用するライセンス費用やストレージの使用料などは別途課金される。

ユーザーは、展開されている VM の数に関係なく、専用ホストごとに課金されます。 毎月の明細書では、新しい課金対象のホストのリソース種類が示されています。 専用ホスト上の VM は明細書で引き続き示されますが、料金は 0 になります。
ホスト価格は、VM ファミリ、タイプ (ハードウェア サイズ)、およびリージョンに基づいて設定されます。 ホストの価格は、ホストでサポートされている最大の VM サイズが基準になります。
ソフトウェア ライセンス、ストレージ、およびネットワークの使用量は、ホストおよび VM とは別に課金されます。 それらの課金対象アイテムに変更はありません。

価格
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts#pricing

詳細はドキュメントを参照。

Preview: Azure Dedicated Hosts (Linux VMs)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts
Preview: Azure Dedicated Hosts (Windows VMs)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts

現時点でできないこと

Previewのため、種々の制限事項がある点に注意。詳細は上記URLに記載の通りであるが、ここでも列挙しておく。

  • VMSS (VM Scale Set、VMスケールセット) は利用不可
  • 2019/08/13現在、選択できるVMシリーズはDSv3 と ESv3のVMシリーズのみ [Intel Xeon® E5-2673 v4 (Broadwell) processor ベース、通常2.3 GHz、3.5 GHzまでブースト可能]
    • 価格表を見るとわかる通り、今後、Fsv2シリーズが利用可能になる予定[Intel Xeon® Platinum 8168 (Skylake) processorベース、通常2.7 GHz、最大3.7 GHzまでブースト可能、全コア3.4 GHzを維持可能。]
  • Dedicated hostにデプロイしたVMのサイズ変更は不可
  • メンテナンスウインドウの制御はLimited Previewのため、リクエストが必要
  • Reserved capacity Optionは利用不可

Dedicated hostsの作成

以下のサイトに詳しく記載されているが、実際に手を動かして確認してみた。

プライベートクラウド!? Azure Dedicated Host (専用ホスト)を試す!
https://www.cloudou.net/virtual-machines/vm012/

Host group

リソースであるDedicated hostsは、Dedicated hostsのコレクションを表すリソースであるホストグループ (host group) で管理する。ホストグループはリージョン、可用性ゾーン、障害ドメインなどを設定して、Dedicated hostをグループ化しつつ、可用性を確保するための設定を施す。Host group、Dedicated host、Virtual machinesの関係は以下の通り。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts#groups-hosts-and-vms

設定項目は以下の通り。 この中で、可用性ゾーン (Availability Zone) の番号は後にDedicated hostを作成する際にに必要になるので記録しておく。

Dedicated hosts

ホストグループ作成後、Dedicated hostsを作成する。設定項目は以下の通り。ここでハードウェアの種類を指定する。

サイズファミリーは現時点では64 vCPUのDsv3もしくはEsv3を選択できる(今後Fsv2シリーズが利用可能になると72 vCPU)が、以下のようなQuota制限がある。必要に応じてQuotaの上限を変更するリクエストをサポートに依頼する必要がある。

  • リージョンあたりのDedicated hostsの vCPU : 3000
  • 従量課金制サブスクリプションの場合、米国東部リージョンで使用可能な Dsv3 サイズ シリーズの vCPU には 10 個のクォータがある(契約ごと、リージョンごとに異なる)

QuotaはAzure Portalでサブスクリプション>使用量 + クォータで確認できる。以下はEsv3、西日本と東日本で調べた例。すでに東日本で64vCore 利用済みであることがわかる。

Virtual machines

ここまでの手順を経て、仮想マシンを作成することができる。仮想マシンの作成方法は以下のドキュメントを参照。実際のところ、通常の方法と変わらないが、詳細設定でDedicated hostsに紐付ける箇所がある。

Linux VMs
更新:ポータルを使用して専用ホストに VM をデプロイする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts-portal
Preview: Deploy VMs to dedicated hosts using the portal
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts-portal
更新:Azure CLI を使用して専用ホストに VM をデプロイする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts-cli
Preview: Deploy VMs to dedicated hosts using the Azure CLI
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/dedicated-hosts-cli

Windows VMs (なぜかCLIではなくてPowerShell)
更新:ポータルを使用して専用ホストに VM をデプロイする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts-portal
Preview: Deploy VMs to dedicated hosts using the portal
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts-portal
更新:Azure PowerShell を使用して専用ホストに VM をデプロイする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts-powershell
Preview: Deploy VMs to dedicated hosts using the Azure PowerShell
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/windows/dedicated-hosts-powershell

以下はUbuntuのVMを作成する例。Host group作成時に指定した可用性ゾーン(Availability Zone)の設定を指定する点に注意。今回は可用性ゾーンとして2を指定していたので、ここでも2を指定しておく。

サイズは作成したdedicated hostに従って選択できるサイズが決まっている。2019/08/13現在の構成は以下の通り。これらを組み合わせてベアメタルサーバーにVMを詰め込んでいく。

タイプ VM シリーズ 物理コア 使用可能な VCPU 使用可能な RAM VM サイズ VM 数
Type 1 Dsv3 40 64 256 GiB D2s v3
D4s v3
D8s v3
D16s v3
D32s v3
D48s v3
D64s v3
32
16
8
4
2
1
1
Type 1 Esv3 40 64 448 GiB E2s v3
E4s v3
E8s v3
E16s v3
E20s v3
E32s v3
E48s v3
E64s v3
28
14
7
3
2
1
1
1
Type 2 Fsv2 48 72 144 GiB F2s v2
F4s v2
F8s v2
F16s v2
F32s v2
F48s v2
F64s v2
F72s v2
32
18
9
4
2
1
1
1

最新情報はドキュメントのDedicated Host の構成表を参照。

Dedicated Host の構成表
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/dedicated-host/
Dedicated Host configuration table
https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/virtual-machines/dedicated-host/

このあと、[詳細]でHost groupとDedicated hostを指定する。可用性ゾーンを正しく指定していないと、Host groupを選択できないので注意。

あとは[確認と作成]>[作成]をクリックして、VM作成プロセスを開始するのは通常の場合と同じ。

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