原文はこちら。
The original article was written by Mitia Alexandrov (a software developer at Oracle, working on Project Helidon).
https://medium.com/helidon/please-welcome-helidon-n%C3%ADma-9a882c5b6f1e
本日、仮想スレッドに基づく初のマイクロサービス・フレームワークであるHelidon Nímaの最初のアルファ版を発表します。このフレームワークは、Javaチームとの緊密な連携により一から構築されており、使いやすいプログラミングモデルと優れたパフォーマンスを兼ね備えています。
Helidon Nímaは、2023年末に予定されている次のHelidonのメジャーリリースに含まれる予定です。現在、Helidon 4.0.0-ALPHA1リリースに伴い、テクノロジープレビューが公開されています。今後も開発の進展に合わせてプレビュー版を公開していく予定です。
Helidon Níma Webサーバーは、HelidonのエコシステムにおいてNettyを置き換えることを意図しています。また、他のフレームワークでも組み込みのWebサーバコンポーネントとして利用することができます。
Nímaは現在、以下をサポートしています。
- HTTP/1
- HTTP/2
- gRPC
- Observability Features (Metrics, Health Checks, Tracing)
- Fault Tolerance
- Testing integrations
Helidon Nimaは、シールクラスや強化されたswitch
式などの新しいJava言語機能も使用しています。

よりシンプルでクリーン、かつ読みやすいコードにより、パフォーマンスの向上も実現しています。
Helidon Nima以前は、開発者はHelidon MPを使いJAX-RSアプリケーションを作成するか、より高いレベルのパフォーマンスとスループットが必要な場合は、Helidon SEでリアクティブベースのサービスを作成するか、のいずれかを選択できました。しかし、リアクティブベースのサービスは、記述、保守、デバッグがより複雑になります。
Helidon Nímaでの開発は、シンプルなプログラミングモデルに従い、ほぼ無限の仮想スレッドリソースを利用できるため、はるかに簡単です。最適化はJVMが行います。
Helidon Nímaは完全にオープンソースのフレームワークで、GitHubにあるHelidonコードベースの一部です。
helidon/nima at main
https://github.com/oracle/helidon/tree/main/nima
今後数ヶ月の間に、MicroProfileやHelidon reactive API、その他の機能のサポートを追加したHelidon 4.0.0のプレビューリリースが配信される予定です。
Helidon Nímaは、非同期プログラミングモデルのスケーラビリティをシンプルな同期コードで提供します。詳細と試し方は Tomas Langer 氏のテクニカルレポートをご覧ください。
Helidon Níma — Helidon on Virtual Threads
https://medium.com/helidon/helidon-níma-helidon-on-virtual-threads-130bb2ea2088
https://logico-jp.io/2022/10/23/helidon-nima-helidon-on-virtual-threads/
Helidon Nímaはまだ実験的なものです。本番環境ではHelidon 3.xをご利用ください。
Release 3.0.2
https://github.com/oracle/helidon/releases/tag/3.0.2
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